OUDiLHum(Osaka University Digital Library of Humanities)
OUDiLHum(Osaka University Digital Library of Humanities) 大阪大学人文系デジタル・ライブラリーの貴重本・写本コレクション
私たちの使命
私たちは、人間文化研究機構「グローバル地域研究推進事業」のもとで展開されている4つの地域研究プロジェクトの1つ「環インド洋地域研究プロジェクト」として、環インド洋地域における「文学と思想の混交性と創造性」をテーマに研究を推進している大阪大学拠点(HINDOWS)を構成しています。OUDiLHumは、その研究の一環として立ち上げた貴重本、写本のデジタル・コレクションです。
私たちは研究を通じて、多くの貴重な書籍や写本に出会います。これらの資料が適切な管理や保存を受けずに失われている現状、またアクセスが困難でほとんど利用されていない貴重書が存在することに気づきました。このため、私たちは行動を起こすことを決めました。所有者の理解と協力を得て、数世紀に渡る貴重な書籍や写本の豊かなコレクションのデジタル化を始めました。このプロジェクトは、世界中の研究者や学生に知識を普及させ、研究と教育の機会を広げることを目的としています。歴史的文書の価値を保存し、将来の世代のための教育資源として活用することを重視しています。これらの貴重な資料をデジタル化することで、世界中の人々が容易にアクセスし、その学術的および文化的価値を理解し、評価できるようになることを目指しています。
コレクションの特徴
歴史的重要性: これらの文書は、歴史的、文化的、学術的に重要な資料です。多岐にわたる時代と地域をカバーし、過去の人々の知識と思想を今に伝えます。
多様性: 手稿、初版書籍、地図、絵画、文書など、様々な形態の資料を含んでいます。
アクセシビリティ: どこにいても、インターネットを通じて大阪大学学術情報庫(OUKA)に保存されたこれらの貴重な資源にアクセスできます。これにより、教育と研究の機会が大きく広がります。
研究と教育への貢献
研究者への支援: 学術研究における新たな発見や解釈を支援します。デジタル化された資料は、詳細な分析や比較研究を容易にします。
教育プログラム: 学生や教員は、これらの資料を教育プログラムや授業に直接活用できます。歴史や文化の直接的な体験が可能になります。
パブリックアクセス: 一般の人々もこの貴重な資源を利用できるため、歴史や文化への関心を深めることができます。
今後の展望
私たちは、さらに多くの資料をデジタル化し、世界中の人々に提供することで、研究と教育の新たな地平を切り開くことを目指しています。このコレクションを通じて、過去の知識が未来の発展に役立つことを願っています。
OUDiLHum(Osaka University Digital Library of Humanities) :大阪大学人文系デジタル・ライブラリーの貴重本・写本コレクションが公開されました。
(↑写本提供者Udaya Śaṅkar Dubey氏のご自宅での撮影の様子)
研究を通じて出会う多くの貴重な書籍や写本を、世界中の研究者や学生に知識を普及させ、研究と教育の機会を広げることを目的として、大阪大学学術情報庫(OUKA)を通じてデジタル化したコレクションを公開するOUDiLHum
プロジェクトが立ち上がりました。
人間文化研究機構「グローバル地域研究推進事業」のもとで展開されている「環インド洋地域研究プロジェクト」の大阪大学拠点(HINDOWS)では、環インド洋地域における「文学と思想の混交性と創造性」をテーマに研究を推進しています。
メンバーが現地で収集したインドの古ヒンディー語の写本と貴重本のコレクションが公開されました。
(↑Tulsīdās 著Nārāntak Vadh の写本:Tulsīdās の作品としては一般に知られておらず、今後の研究が期待される)
(↑Bihārī著Satasaī詩集の写本:ヴィクラマ暦1821年書写)
(↑17世紀の宮廷詩人Sukhdev Miśra によるヒンディー韻律書Piṅ gala の写本:著者の末裔である Śaśiśekhar Miśra 氏から提供いただいた)