INDOWSと大阪大学拠点

人間文化研究機構の「グローバル地域研究」プログラムでは、独自の文化や文明を形成してきた4つの地域、すなわち、「グローバル地中海」、「環インド洋」、「海域アジア・オセアニア」、「東ユーラシア」を基盤とする地域研究プロジェクトを推進している。環インド洋地域研究プロジェクト(INDOWS)では、地理的なインド洋とこれに接する陸域に焦点を合わせつつ、そこを行き交うヒトやモノ、情報、カネ、文化、信仰の移動の拡がりが、この世界内外での様々な関係性の生成・発展・蓄積あるいは消滅に関わってきた動態を明らかにする。国内に、民博拠点、東大拠点、京大拠点、そして阪大拠点という四つの拠点を設け、それぞれ独自のテーマを掲げて研究を遂行している。大阪大学大学院人文学研究科外国学専攻に属する大阪大学拠点(HINDOWS)は、「文学・思想の混交性と創造性」をテーマとし、文学・思想の面から「環インド洋」地域の多中心性、多孔性の解明を目的に研究活動を行っている。

代表的成果

タイトル INDOWS International Symposium “Currents of Metamorphosis across the Indian Ocean”
日程 2023年12月9日(土)~10日(日)
場所 大阪大学箕面キャンパス4階中講義室
成果 2日間にわたり、4つのセッションを設け、合計13名が研究発表を行った。発表者の内、海外から参加したのは6名であり、国籍はインド、ドイツ、ナイジェリア、パキスタン、フランス、米国であった。環インド洋地域の言語、文学、文化、思想の連続性と断絶性に関し、最新の研究成果が発表され、活発な議論が繰り広げられた。2日間でのべ50名以上が議論に参加し、盛況な会となった。本シンポジウムの成果は、査読を経たのち、論文集として2024年度中に大阪大学学術情報庫OUKA にて出版される予定である。
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